主要6症状以外にはどんな症状があるのか

主要6症状以外にもさまざまな症状が観察され、留意すべき症状や所見として8項目あります。

1.心血管の変化
聴診所見→心雑音・奔馬調律(ほんばちょうりつ・馬が走るような心音)・微弱心音
検査所見→心電図の変化(異常Q波・不整脈等)
X線所見(心陰影拡大)
心エコーの所見

心エコーの所見では川崎病にかかってすぐの急性期には患者の30〜40%に冠動脈瘤の拡大が見られることが分かっています。
この症状は、他の小児疾患ではまず見られないので、臨床上の主要症状が4つしか認められなくても冠動脈瘤の拡大の変化が確認され、他の疾患が除外されれば川崎病と診断されます。

2.消化器症状
下痢・嘔吐・腹痛はよく見られる症状です。
また、肝臓や、胆嚢にも炎症が起きて、時には軽い黄疸が見られることもあります。

3.血液の変化
血液中の血小板数の急増が川崎病では顕著に見られます。
また、白血球の増多・軽度の貧血・赤沈値の促進・CRP※1陽性・低アルブミン血症などが認められることがあります。

4.尿の変化
蛋白尿・白血球増多があります。

5.皮膚の変化
BCG接種部位に集中的にできる紅班が早期診断の助けとなることがあります。
BCG部位に紅班ができるケースは、接種後1〜2ヶ月で発病した場合76%・4〜6ヶ月で発病した場合88%と高い確率で認められます。
その他に、BCG部位痂皮形成・小膿疱・爪に横溝が見られることもあります。

6.呼吸器
風邪の症状、鼻汁・咳・痰は、川崎病の前駆症状として、あるいは発熱に前後して見られます。
レントゲン検査で肺に影が見つかる事もあります。

7.関節炎
年長児では関節の痛みを訴えますが、乳児では手足を触ると泣く・おむつを替えるときに泣くなどの反応によって感知されます。
また、関節炎を起こした部分が赤く腫れる事もあります。
関節炎を起こしやすいところは、膝関節・股関節・手足関節などです。
この症状は、発病後1〜2週間でほとんど消失します。

8.神経
無菌性髄膜炎のほかに、痙攣(けいれん・多くは普通のたちの良い熱性痙攣)・意識障害・顔面神経の麻痺・四肢の麻痺などが見られることがあります。

※1 【CRP】血液の炎症の度合を示す値

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